
ロサンゼルスをはじめ、カリフォルニア州で賃貸物件を契約する際、日本と異なるルールや習慣が多くあります。契約後に「こんなはずじゃなかった!」とならないためにも、契約前に確認すべき重要な7つのポイントを押さえておきましょう。
1. 家賃と初期費用の内訳を明確にする
カリフォルニアでは、最初の支払いとして以下の費用がかかるのが一般的です:
- 最初の1ヶ月分の家賃(First Month's Rent)
- デポジット(Security Deposit)※家賃1ヶ月〜2ヶ月分程度
- ペットがいる場合はペットデポジット(Pet Deposit)
※デポジットの金額は**家賃の2ヶ月分以内(家具付きなら3ヶ月分以内)**と州法で定められています。
☑ 初期費用の内訳と合計金額を事前に書面で確認しましょう。
2. 賃貸契約期間と更新条件
カリフォルニアでは、以下の2つのタイプの契約が主流です:
- 固定期間リース(Fixed-term lease):6ヶ月や1年など期間が決まっている
- 月極契約(Month-to-Month):毎月更新され、双方の都合で解約可能(30日前通知が必要)
更新の際に家賃がどれくらい上がるのかも重要なポイント。事前に「更新時の条件」も確認しておきましょう。
3. 家具・家電の有無と状態
カリフォルニアの賃貸では、冷蔵庫や洗濯機がついていない物件もあります。家具付き(Furnished)なのか家具なし(Unfurnished)なのか、備え付けの家電の有無とその状態をしっかりチェックしましょう。
内見時に確認すべきポイント:
- 冷蔵庫・電子レンジ・オーブンはあるか?
- 洗濯機と乾燥機はユニット内にあるか、共有か?
- 家具は入居時もそのまま残るか?
4. 修理・メンテナンスの対応範囲
入居中のトラブルに誰がどう対応するかも明確にしておきましょう。
- 水漏れやエアコンの故障はオーナー負担が原則
- 電球交換やフィルター清掃などの軽微な修理は借主負担になることも
☑ 契約書に「Maintenance Responsibility(修理責任)」が明記されているか確認しましょう。
5. ペットの可否と追加費用
ペットを飼っている・飼う予定がある方は要注意。物件によっては:
- ペット不可(No Pets)
- 小型犬や猫のみ可(Small Pets Only)
- ペットデポジットや追加家賃(月$25〜$100)が必要
☑ 飼えるペットの種類・サイズ・頭数まで規定されていることもあるので、事前確認が必須です。
6. 駐車場やゴミ出し、その他のルール
集合住宅などでは、住民ルール(House Rules)がある場合も。以下の点は事前に確認しておきましょう:
- 駐車場の台数と位置(ゲート付きかどうか)
- ゴミ出しの曜日とルール(リサイクル分別など)
- 共用スペースの使い方(プール、BBQ、ランドリーなど)
7. 契約書(Lease Agreement)の確認とコピーの保管
契約書は英語で数ページにわたるのが通常です。細かいルール(退去通知の出し方、敷金の返還条件など)が記載されています。
☑ 署名する前に、内容をしっかり読み、必要なら日系エージェントや翻訳アプリの助けを借りて理解しましょう。
☑ 契約書のコピー(PDF・紙)を必ず保管しておくこと!
まとめ|「契約前」がトラブル回避の鍵!
カリフォルニア州では借主を守る法律が整っていますが、契約内容をしっかり確認しておくことが最も大切です。言葉や慣習の違いがある中でも、ポイントを押さえていれば安心して新生活をスタートできます。